エリート・ロボットによるソルト・コア生産の自動化
クライアント
お客様は中国北部の自動車産業機械製造会社です。主に耐磨耗性の象嵌リング、ソルトコア、ステンレス部品を生産しており、メルセデス、BMW、ボルボ、トヨタ、ホンダなどの国際的に有名な自動車メーカーに供給しています。
部品は上記企業の中国生産工場に供給されるほか、米国、日本、ドイツ、インド、ブラジルなど海外にも輸出される。
必要条件
塩の芯を手作業で精製する作業場の環境は、多数の生産設備の存在による騒音が頻繁に発生するだけでなく、塩の芯の精製工程によって作業環境内に大量の粉塵が発生するため、作業員にとって最適とは言えず、中長期的には作業員の健康に悪影響を及ぼす可能性があった。
さらに、手作業は集中力と正確さが要求され、作業員の疲労のために数時間後にはますます不正確になる恐れがあった。
このようなことを考えると、手作業による生産工程は、品質の向上と工程の最適化を図り、作業員を最適でない場所に近づけないことで健康を守るために、自動化に理想的に適していると思われた。
ソリューションとメリット
そこで同社は、ロボットアームによる完全自動化システムを選択し、継続的な評価、コミュニケーション、現地調査の結果、エリート・ロボットは最終的に3Dカメラ一体型の協働ロボットモデルEC66の採用を同社に提案した。
コボットには、2つの交換可能なグリッパー・ジョー(またはアーム端ツール)を備えたグリッパーが装備されている。こうすることで、コボットはジョーを交換するだけで、生の塩の芯と精製後の塩の芯(精製後はサイズが小さくなっている)の両方を正確にピックアップすることができる。
3Dビジョン・システムは塩の芯の山の上に設置され、エリート・ロボットのロボットアームと統合された。カメラとコボットアームがこのように統合されたおかげで、コボットは、不規則に積み上げられた原料塩のコアにもかかわらず、処理される原料塩のコアの位置を完璧に特定し、把持することができる。
エリートロボットのコボットによる±0.03mmの繰り返し位置決め精度は、精製工程前のCNCマシンと工程後の完成品の山の両方に塩のコアを整然と配置することを可能にする。
過酷な作業環境にもかかわらず、ロボットアームの保護等級IP54(コボットは限られた量の埃やその他の粒子による汚染から保護される)は期待に応えることができた。しかし、精製工程で発生する粉塵の影響をさらに軽減し、ワークステーションの長期的な安定性を確保するために、ロボットに特別な保護スイートを装備することも決定された。
ソリューション全体の費用対効果、必要なメンテナンスがゼロであること、運用コストが非常に低いこと(平均消費電力が250ワットで、コボットの消費電力は暖房器具よりも低い!)により、顧客は導入後わずか7カ月で投資全額を回収した。